港湾の電子化（サイバーポート）について

港湾物流業務の効率化

紙、電話、メールにより行われている港湾物流手続をサイバーポートを通して行えるようにすることでコンテナ物流手続を協調領域ととらえ、これまでの主体ごとの「部分最適」から「コンテナ物流全体の最適化と高度化」による生産性向上を目指します。

コンテナ物流の生産性向上

コンテナ搬出入予約、搬入情報の事前照合、ワンタッチゲート手続を行うことにより、コンテナターミナルのゲート前待機時間とゲート処理時間を短縮し、コンテナ物流の効率化を実現します。

データの提供・活用

サイバーポートに蓄積される情報を利活用することや、サイバーポートの港湾管理分野、港湾インフラ分野の情報などと連携することによって、港湾物流全体の生産性向上や港湾の国際競争力強化が期待されます。

港湾行政手続(港湾関連手続)の電子化

港湾行政手続について、種類や内容・様式の標準化を行い、システム上で申請・許可を行えるようにすることで、申請者・港湾管理者双方の業務効率化を図るとともに、利用状況を一元管理することで、港湾施設の効率的なアセットマネジメントに寄与します。

調査・統計業務の効率化

港湾の調査に関する一連の作業を一貫してシステム化し、港湾関連手続との連携や入力補助、自動集計などにより報告者・港湾管理者双方の負担を軽減します。
また、調査票情報がサイバーポートに保存されることによる統計の正確性向上やデータに基づく港湾政策立案を推進します。

港湾台帳情報等の電子化

施設位置図、港湾計画図などの各種図面を重ねて表示できるGIS（地理情報システム）を構築し、電子化した港湾台帳情報や維持管理情報への一元的なアクセスを可能とすることで情報の可用性を高めます。
また、場所や時間の制約を受けることなく各情報へアクセスすることが可能なため、遠隔からの技術支援などにより災害時の迅速な復旧にも寄与します。

効果的・効率的な
アセットマネジメント

港湾施設の計画から維持管理までの一連の情報を電子化し、各データの集計・分析等を可能とすることで、データを有効に活用します。
蓄積されたデータを利用することにより、国や港湾管理者による適切なアセットマネジメント（計画的な維持管理業務、投資計画立案）に寄与します。