港湾・空港・鉄道分野を知る
組織について
港湾・空港・鉄道分野の組織について
国土交通省は、国土の総合的かつ体系的な利用、開発及び保全、そのための社会資本の整合的な整備、交通政策の推進、観光立国の実現に向けた施策の推進、気象業務の健全な発達、海上の安全及び治安の確保など、国民の命と暮らしを守るため、日々さまざまな業務を行っています。(国土交通省の組織体制はこちら)
なかでも、さまざまな経済社会活動の根源となる物流・人流について、基盤の整備を担うのが港湾・空港・鉄道の分野です。国土交通省において、港湾・空港・鉄道分野の組織では、港湾局を中心として、物流・人流の全国的なネットワーク整備に関する方針策定や事業の実施をはじめ、非常に大きなスケールを持った業務で活躍することになります。
国土交通省 港湾局について
ここでは、港湾・空港・鉄道分野のなかでも、特に港湾局の組織について紹介します。
国土交通省 港湾局では、港湾の開発、利用及び保全等を通じ、我が国の発展に貢献するため、産業と国民生活を支える海上輸送網の構築や、観光立国と社会の持続的発展を支える港湾機能の強化、国民の安全・安心を支える港湾機能・海上輸送機能の確保などに取り組んでいます。
「本省」と「地方整備局」について
国土交通省では、港湾分野に関しても、全国的に組織を展開しており、「本省港湾局」と「地方整備局」とがあります。本省港湾局と地方整備局とで役割分担・連携しつつ、日々、港湾に関する政策を実施しています。
本省港湾局では、港湾政策の基本方針など総合的な政策づくりを行っています。地方整備局では、国土交通省が実施する港湾事業をはじめ、所管する地域における港湾政策の実行や、それぞれの地域における具体的な港湾政策の企画・立案を行っています。
港湾局では、本省に7つの課、8つの地方支分部局のもと、港湾に関する政策を実施しています。組織図は以下のとおりです。

本省港湾局における業務について
本省港湾局は、主に港湾政策の企画立案・推進を行っており、以下の7つの課がそれぞれ役割を担っています。
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総務課
所掌事務
- 港湾局の事務に関する総合調整
- 港湾及び航路の管理
- 港湾内の公有水面埋立の許可
- 港湾局の職員管理
など
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港湾経済課
所掌事務
- 港湾運送及び港湾運送業の発達、改善及び調整
- 国際海上コンテナ輸送の競争力向上のための計画策定
- 港湾等の整備、利用及び保全に関する情報化
など
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計画課
所掌事務
- 港湾の整備、利用及び保全並びに航路の整備及び保全に関する計画
- 港湾等の整備及び保全に関する事業に関する基本的な政策の企画及び立案
- 港湾や航路の整備と保全に関する事業計画
- 港湾と航路に関する基本的な調査
など
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産業港湾課
所掌事務
- 港湾における産業の国際競争力の強化のために行う港湾の整備、利用、保全及び管理に関する基本的な政策の企画及び立案
- 港湾における産業の国際競争力の強化。また、そのために必要な土地の造成・整備、これに伴う護岸・岸壁・物揚場の整備、これら施設の利用・保全に関する計画等
- 港湾に関連する国際機関との連絡や国際協力
など
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技術企画課
所掌事務
- 港湾等の整備及び保全に関する工事の実施に関すること
- 港湾等の整備及び保全に関する工事並びに国が行う海洋の汚染の防除に関する業務に係る工事の検査や、当該業務の用に供する船舶及び機器の運用
- 港湾の施設に関する技術上の基準
など
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海洋・環境課
所掌事務
- 洋上風力発電に係る制度設計及び運用
- 港湾の環境整備や保全に関する計画
- ブルーカーボン生態系の活用によるCO2吸収源対策
- 国が行う海洋の汚染の防除
- 港湾内の低潮線保全区域における低潮線の保全
- 特定離島の港湾施設の整備・利用・保全・管理に関すること
など
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海岸・防災課
所掌事務
- 港湾に係る海岸の整備、利用、保全その他の管理に関すること
- 港湾と航路における災害の防止と復旧
- 港湾等に関する危機管理に関すること
など
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参事官(港湾情報化)室
所掌事務
- 港湾等の整備、利用及び保全に関する情報化に関すること
- 港湾の整備、利用及び保全並びに航路の整備及び保全に関する試験、研究及び技術の開発並びにこれらの助成並びに技術の指導及び成果の普及
- 港湾等の整備及び保全に関する工事並びに国が行う海洋の汚染の防除に関する業務の用に供する船舶及び機器の整備に関すること
- 港湾施設の産業標準に関すること
など